と同時に、クリスマスから年末年始と、飲酒する機会も増えてきましたね。
何故か飲み会の次の日はお肌がいつもより乾燥する気がする。
と感じる人が急増していますが、これは気のせいではありません。
飲酒はアルコールを代謝する過程と、塩分の多いつまみで飲むことから、乾燥肌になる原因になっています。
今回は、飲酒と塩分過多が乾燥肌を悪化させる理由についてお伝えします。
飲酒は乾燥肌を悪化させる?
お酒を飲むと、酒(アルコール)は胃や腸から吸収され、肝臓に運ばれます。
肝臓に運ばれたアルコール(エタノール)は、酵素(アルコール脱水素酵素)によりアセトアルデヒドと水素に分解されます。
これを化学式で表すと、以下の様になります。
CH3CH2OH → CH3COH + H2
いきなり化学式が出て来ましたが、この化学式をよく見て下さい。
矢印の左右はそれぞれ、Cが2個、Hが6個、Oが1個で同じ数ずつありますよね。
その後、アセトアルデヒドは別の酵素(アルデヒド脱水素酵素)により、酢酸と水素に分解されます。
これを化学式で表すと、今度は次の様になります。
CH3COH → CH3COOH + H2
この化学式では、Cが2個、Hが4個、Oが1個 から Cが2個、Hが4個+2個、Oが2個となります。
この式の左右では、Hが2個、Oが1個1(H2O)、水が不足しているのです。
つまり、アセトアルデヒドという有毒な物質を無毒な酢酸に分解する過程で、水が必要になるワケです。
アルコールを代謝するための水を身体の外から取り入れないと、自分の身体の細胞にある水分を使うしかありません。
これが、飲酒により乾燥肌になる理由です。
塩分過多は乾燥肌を悪化させる?
お酒を飲む時に欠かせないおつまみですが、おつまみに含まれる塩分も乾燥肌の原因の一つです。
塩分が肌を乾燥させる理由は、濃度(浸透圧)による影響です。
ヒトの細胞の膜は、水は通しますが一定以上の大きさの分子は通さない機能を持っています。
塩分を多く摂り、血管の中や細胞の周囲のナトリウムの濃度が高くなると、それを薄めようとして水分は濃度の高いほうに引き寄せられます。
これにより、細胞から水分が奪われて乾燥肌になってしまうのです。
まとめ
飲酒も塩分過多も、細胞の中の水分を排出しやすくなり、結果として肌の水分も奪ってしまいます。
飲酒後の乾燥肌の対策としては、飲酒中や飲酒後に水分を充分に摂ることや、つまみはサラダ・枝豆・湯豆腐など塩分が少ないものを選ぶことです。
もちろん、普段の食事でもビタミンやミネラルを充分に摂り、肌の健康を保っておくことも大切ですよ。
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